※この記事は巡検から約2ヶ月間、記事の執筆を放棄した中2部員によって書かれています。都内の貴重な湧水である矢川緑地・ママ下湧水の良さを少しでもわかっていただけたら幸いです。
明けましておめでとうございます。今回は昨年11月12日に立川市・国立市で行った矢川・ママ下湧水巡検について書こうと思います。
当日は土曜日だったので、放課後地学部で集合しました。
昼食をとってから新大久保を発ち、山手線、中央線、南武線と乗り換えて西国立駅に到着しました。どうでもいい話ですが、西国立駅は国立市ではなく立川市にあります。
そこから少し歩いて、矢川という川の起点が見える場所に到着しました。
矢川
矢川は市街地を流れていますが水質が良く、周辺の地名や南武線の駅名にもなっています。
この矢川は崖から湧き出すタイプの「崖線式」の湧水が水源です。
(崖線式についての説明はこちらをご覧ください。)
この崖は東西に1kmほどある立川崖線です。多摩川の浸食作用によってできたものになります。
道路の向こう岸に行くと矢川緑地の入り口がありました。
矢川緑地は湿地帯や樹林地が広がっており、また水が湧出している場所もあり矢川に注いでいます。
矢川緑地を抜けましたが、そのまま矢川に沿って進みます。
一旦矢川から離れ、2つ目の目的地に向かいます。
ママ下湧水
この日の目的、ママ下湧水です。「ママ」とは崖線のことで、名前の通りこちらも崖線から出ている湧水ですが、立川崖線ではありません。青柳崖線というもので、こちらも多摩川の浸食でできています。
水質は良好ですが飲用はおすすめしません。足を入れてみたら気持ちよかったです。
崖線なので、他の場所からも湧出していました。
崖線に沿って流れる流れを追うと…
先ほど紹介した矢川の隣に出ました。
そしてどちらとも、農業用水である谷保分水と合流します。
この合流地点を矢川おんだしといいます。
せっかく国立に来たので、谷保天満宮にも行くことにしました。
道中で顧問の先生からクイズを出されました。クイズ内容はこちらをご覧ください。
谷保天満宮
谷保天満宮も青柳崖線上にあるので境内に高低差があります。
そして谷保駅で解散しました。日が沈んで少し遅い時間になってしまいました。
今回のママ下湧水巡検は立川崖線と青柳崖線という2つの崖線から湧出する湧水を観察でき、有意義な巡検になったと思います。これで矢川・ママ下湧水巡検の報告は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<参考>ママ下湧水電気伝導度
この巡検で地学部員が計測した電気伝導度も紹介します。電気伝導度が低いと、水の中の不純物が少ない場合が多いです。
場所 | 電気伝導度(ms/m) |
---|---|
矢川緑地 | 22.5 |
ママ下湧水 | 25.8 |
矢川おんだし(合流前の水) | 22.4 |
矢川おんだし(合流後の水) | 24.7 |
ママ下湧水は湧き水のわりに電気伝導度が高いので測定ミスだと思われます。