透水実験その1-概要と準備-

水文班の青山です。突然ですが、おとめ山公園の地質ってどのようかご存知ですか?

上から、立川武蔵野ローム層、下末吉ローム層、武蔵野礫層…ですね。おとめ山の湧水の帯水層は立川武蔵野ローム層と武蔵野礫層からの湧出成分であると言われています。つまり、その二つの成分(立川武蔵野ローム層に滞留していた水と武蔵野礫層に滞留していた水)が混ざり合っているということです。

では、二つの成分を分離することは出来るのでしょうか?自分の研究では成分の分離を渇水時における降雨後の湧出量変動から推定しました。しかし、他の方法も試してみたいところです。

そこで、おとめ山公園に水質計を置いて水質を継続的に観測することにしました。既に研究の中で「雨の振り方」によって含まれる成分が異なることが分かっています。コレを水質面から見たいということです。

しかし、得られた水質を用いて成分の分離を行うためには各層の特色を事前に把握する必要があります。つまり「この層を通った水はこの値が高くなる」みたいな感じですね。

ということで、採取した土に純水を通して水質の変化を見ることになりました。ちなみに、採取した土というのは本校の新理科館建設工事の際に頂いたものです。実際に層から採取した土を使えるなんて、本当に貴重な機会です。また、純水を使う意味は、水質の変化を見るためです。水道水を使うと、土を通した影響によるものか、分からなくなってしまいますよね。

次回は下末吉ロームを使用して行った実験の様子。報告します。

使用した純水

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