今回は冬の巡検として栃木県の宇都宮市にある富井鉱山に行ってきました。
今回、巡検で訪れた富井鉱山の歴史は古く、江戸時代には金山として、現在では金は出ませんが綺麗な紫水晶のクラスター(郡晶)が出ることで有名です。
なんで金山に紫水晶が出るの⁇と不思議に思った読者の方もいると思いますが長くなりそうなのでここでは簡単に紹介します。水晶は中に不純物が混じることで色々な色に変化します。例えば放射線にあたると煙水晶、鉄が入ると紫水晶(アメシスト)といった感じです。今回の場合では金の鉱脈に水晶の元であるシリカ(Si)と鉄が入り込み、金と紫水晶が同じ鉱山から出るということになったのです。
さて本題に移ります。2月のとある日曜日、我々は9時に宇都宮駅に集合しました。そこからバスで10時に一里塚というバス停に到着し、そこから1時間30分ほど歩いて鉱山に到着しました。(気づいたら家を出てから4時間ほどが経っていました. . .)
しかしここからが本題です。
このような道を20分ほど進んでいきました。(まだ雪が残っていて寒かったです)
やがて坑口(昔はこの穴の中に入って金を採掘していました。)を見つけました。
(崩落の危険があり危ないので見るだけにとどまりました)
やがて日が傾いてきたので撤収、今回の巡検では綺麗な紫水晶のクラスターは見つからなかったものの、各々満足のいくものを採集でき、いい思い出になりました。
↑帰りのバス停
帰りは宇都宮駅で現地解散しました。これで富井鉱山巡検の報告を終わります。
↑紫石英
(引用http://www.kiseki-jp.com/japanese/museum/collection/amethyst.html)
補足 紫水晶を持っているという方、保管方法に注意しましょう。直射日光で色が褪せてきます。