鉱物の不思議な世界へ

 まずは鉱物とは何かについて説明していきます。

 鉱物とは、自然に生成された一定の化学組織によって構成される無機質結晶質物質のことです (例外:非晶質物質でもオパールは鉱物)

 なので、さまざまな結晶が集まってできている石は鉱物ではありません。

 また、人工結晶や活動中の生物に含まれるものは含まれません。 (例外:カルパタイト)        

 よって、水酸燐灰石(骨の主要構成成分)は鉱物ではありません(生体鉱物という)。

 そして、個体でなければなりません。 (例外:自然水銀)

 

 

 鉱物とは、その組成がほぼ単一なもので、なおかつ単結晶であるものです。大理石は方解石の結晶により構成されますが、その組成は単結晶ではなく複数の結晶の集合体であるため鉱物ではなく岩石です。

 それに対し、岩石とは、組成が非均質であり、鉱物の集合によって構成されているものです。火成岩などは石英、長石、雲母などの鉱物の集合からなっているため、鉱物ではなく岩石です。

 また、鉱石とは鉱物や岩石を資源として扱う場合に用いられる通称です。鉄鉱石、硫化鉄鉱、蝋石、石灰石などがあります。

 

 

色…比較的微量成分の影響を受けやすく、また、熱や紫外線などにより変色する場合があります。

光沢…結晶表面の屈折率、反射率の影響で決まります。

蛍光…熱や紫外線により蛍光することがあります。

屈折率…一般には密度の大きい物質ほど大きな屈折率を示します。単屈折と複屈折があり、資料の薄片を偏光顕微鏡にかけ複屈折の大きさにより鉱物種を判断することがあります。

鉱物は面白い!!!

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